ACT BEFORE YOU THINK「演技とは行動である!」
※ニューヨークの名門演劇学校 ネイバーフッド・プレイハウスの標語

現在、世界中の俳優が技術力向上の為に行っているトレーニング法の源流はすべて20世紀初頭ロシアのスタニスラフスキーという俳優兼演出家が開発した『スタニスラフスキー・システム』という方法です。それが米国ニューヨークに渡り、『メソード』というトレーニング法に進化・発展しました。そのコンテンポラリー・リアリズムの手法(演者が役を演ずるのではなく、役を生きる演技術)は現代に入り舞台は元より、数々の映画にて絶大なる効果を発揮しました。この手法(役を生きる演技)が現在、役者にとって身につけなければならない手法です。

役者の成長に必要な3つの要素

本番 :カメラ前やお客さんの前で演じる事

  • スポーツで言えば試合。試合経験は成長の大事なファクターです。

楽器としてのトレーニング :役者は自らが『楽器』です。

  • 自身の身体・声・頭・心を役者向きに変える事が必要。
  • スポーツ選手はそれぞれの競技に適した『楽器』となっています。

演技のデザイン :脚本は演技の設計図です。

  • その設計図に沿って役の行動を組み立てて行くのが演技のデザインです。
  • スポーツに試合に対しての正しい『作戦』が必要な様に、
  • 役者には正しい脚本の読み方と行動の組み立てが必要です。


演技に必要な2つの力の育成


1.『設定力』

=簡単にいえば自己暗示能力です。
役者は役や劇の状況を自分の事として受け入れ信じ、役として行動しなくてはなりません。

2.『交感力』

=演技をする時に役者は相手役や劇の状況に集中していなければなりませんが、カメラに撮られていたり、観客に見られていると『自意識』が出てしまいなかなか集中する事が出来ないものですが、トレーニングされた役者は交感力を使って、いかなる状況下でも相手役と劇の状況に集中する事が可能です。

世界のあらゆる演技エクササイズがこの2つの力のどちらかを強化する為に開発されています。日本は特に偏りがあり、大体の教育機関がどちらかしか教えていません。多くは、1の設定力だけを教えている所です。コミュニケーションに関しては、ただ「相手のセリフを聞け」と言った形の指導が限界で、「じゃあ、その為にはどうしたらいいのか?」という問を解決してくれる機関、指導者、演出、監督は殆どいません。ATCでは、樋口の師匠であるマイズナーが開発したレペティションというエクササイズにより、圧倒的に役者の交感力向上が日々成されています。


実際の演技では2つの力はお互いに影響を与え合い、一人の演技者の演技のうちに溶け合い、優れた演技を導き出します。『設定力』と『交感力』をバランス良く保つ事が良い演技をするコツです。

3種類のワーク・ショップ

1・デイリー・ワークショップ

スポーツ選手には日々の練習が不可欠です。役者もプロ・アマに関わらず『演技筋力』の発達や維持の為には生活の中にトレーニングを取り入れなければ向上は望めません。普段は別の事をしていて、試合=本番の時にだけ『演技筋力』を使おうとしても、それは思うように動いてくれないからです。海外の多くのプロの役者達が日々のトレーニングを欠かさない様に、ATCはこのデイリーワークショップを基本のワーク・ショップと位置づけ、参加者達が日々、演技筋トレを続けています。

2.STAGEコース

『役者は舞台が出来なければ一人前ではない』よく言われる言葉です。具体的にはどういう意味かと言うと…映像作品において最終的な形は編集を通して、監督の手に委ねられています。
ところが舞台では俳優自身が観客の前で責任を持つことになります。
映画ではアップや引きをカメラがやってくれますが、舞台では演出家と共に役者がその演技によってアップや引き(観客に与えたいイメージ)を作り出します。
映画は、シーンの瞬間を生きれば成立しますが、舞台では1時間半~3時間もの間、1人のキャラクターとして時間を生き続ける事が多々要求されます。
STAGEコースではトレーニング機関として、国内外の名作を役者達が実際に舞台で演じ。その後、復習の為のワークショップ。希望者にはレビュー公演(再公演)の機会も設けています。

3・MOVIEコース

練習だけでは、俳優の成長には偏りが出ます。日々のトレーニング(トレーニング法概略参照)の次には何より『本番』です。撮影時に何が出来て、何が出来なかったかを経験し、作品を見て、
自己の演技を復習をする事が成長を促します。MOVIE コースでは実際に映画創りに参加する事を通して、映像演技に必要な事を学ぶと同時に復習のワークショップで弱点を克服します。
脚本は現代日本の情景をモチーフとして、プロの脚本家でもある樋口は参加者一人一人に丁寧に書き下ろします。完成作品は国内外の映画祭に出展されます。

2023年度・ATCワークショップ年間基本スケジュール

オンライン・クラス

クラス 20:00~22:00
料金:1クラス¥2,500 一括全納は¥17,000で500円の割引です。

参加必須条件 ZOOM加入(無料)

ディリー・クラス

場所:STUDIOFLAG高田馬場2号店

クラス 毎週日曜日 13:00~16:30

各クラスは6回をワン・シーズンとして。クラスは前半の90分、後半90分の二部構成となります。

料金:樋口クラスは1クラスの受講料は¥3,500、一括払いは¥24,000の¥500ディスカウントです。
ひとコマ単価を¥2,000以下に抑えた低料金です!

(ATCワーク・ショップ初参加の人は入会金として¥10,000別途納金になります)

冬期サンデークラス

Actor's Training Center Workshop 2024
曜日 日 13:00~16:30

 日程 
 
11月10日
11月17日
11月24日
12月1日
12月8日
12月15日
12月22日

冬期オンラインクラス

Actor's Training Center Workshop 2024
曜日 水 20:00~22:00

 日程 
 
11月6日
11月13日
11月20日
11月27日
12月4日
12月11日
12月18日